感想13 孤独と不安のレッスン
孤独と不安のレッスン
鴻上 尚史さんの本
本の評価したりするのは 星つけたりするのは著者に申しわけないような気がするので、してないわけで、
昔 日曜洋画劇場で淀川長治さんが映画の解説を最初にしていて
実際には淀川さんは、けっこう厳しい評論をする人なのだけれども、
日曜洋画劇場では、いい映画はすごく良いと そうでもない映画はまぁまぁと
どうもなぁというのは、周辺のことを語っていたりして、まぁ大人の分別はそういうところにあると思うわけです。
で、この本はすごく良いです。
絶賛します。中学生 高校生 大学生ぐらいを念頭に置いて書いている本だろうと思うものの、
どの世代にとっても響く内容であろうと思います。
まぁ、はじめの方は若者向けな感じで、前提条件を明らかにしないといけ菜部分があるから、
歳がいくと、ちょっとまだるっこしさがないわけではないかもしれないが、
マァでも書いておかなければいけない部分ではあるわけで、内容は非常に良いです。
一人になることは惨めなことで寂しいことでもないし、一人が確立するからこそ、
先が開けてくるものだと思いますし、そこが、明確になっていてとてもうれしく思います。
今のシニアには、案外に一人、自分のことを自分で受け止めて考えたことがない人もいるものです。
なにをしたいのか、どうしていいかわからないとか、それは人が手を差し伸べることの本来できない領域なのだから、
自分で決めるしかないことなのだから、そこがぼんやりしている人が多いのも驚くことですが
そうした意味でも、一度じっくりと、自分を受け止めてみるが大事。
それをレッスン、指南している本であると思います。