感想11 不死身の特攻兵
鴻上 尚史さんの話題の本
不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか (講談社現代新書)
特攻って、私はすごく違和感があって、
日本が 飛行機を製造する ガソリンを使う パイロットを育成する、
すごいコストがかかるのに、かかっているはずなのに、一回こっきりで使い果たす のは、
そのメンタリティからして不思議な気がしていました。
現場のパイロットは、特攻にたいして否定的。
そもそも、爆弾の速度に対して飛行機の速度の方が落ちるわけだし、
自ら突っ込むから命中率が高くなるのだろうかはどうも疑問
飛行機自体の爆発力はそれほどのものではないのでは・・ とかいろいろと疑問点があります。
実際に9回出撃して生還した人のインタビューの本で
9回の中には、飛行機のトラブルとかも何度かあるのだけれども、
本分とするところは成果を上げることであって、死ぬことではないわけだから、
その順番を間違ってはおかしい。
本を読むと よく生き残ってきたと思いますが、
なによりも 空を飛びたい、とその気持ちがあってのことで、
飛ぶことによって、成果をあげたいということなのがわかります。
そして、とんでもない上官がやはりいるのだということ。
世の中は 実際にそういうものなのだろうなと思う。悲しいことです。