感想4 大倉源次郎の能楽談義
買い求めてから、しばらく寝かしてしまいました。
代々引き継がれてきた能の鼓の大倉流の御宗家。能楽に関してはばひろく書かれています。
私自身は、能を見たことがないわけではないけどというぐらい、鼓は、一度だけ体験教室に伺ったことがあるだけ、その時も初めは説明があって体験になり、なるほどなるほどこういう感じなのかと思っていたものが、途中からスピードアップ、ひぇ~~ついていけない~~、というものでありました。仕事の関係では、能の方も狂言の方ともお話したことがあり、特に能の若い方たちは私たちに対しても、とても礼儀折り目正しいので、伝統の受け継がれてきている力というのはすごいものだなぁ~と思ったものでした。
この本の中でも、能の極めて長い歴史的な積み重ねについて、また、大倉家での芸を受け継いでいくこと、また新しい取り組み、世の中に広く広報していくことなど、多くを語られていてとても興味深いものでした。私どもは、いわゆる伝統工芸で伝統芸能とは少し違うわけではありますが、似ている部分も多くあるように感じられ、また、何事にもとてもフラットな考え方なのを感じますし、じっくりとお話をおうかがいできる機会があれば良いなと思っています。